投稿:VLを考えるへの質問(HVとIVについて)

from: ぷりおん 2014年03月10日 00時17分 受付終了 コメントする
表の道しるべの「VLを考える」を読んでおります。

日経225オプション取引で目にするHVは、20日間の終値の標準偏差が多いと思います。

そこで、20日より前の株価をすっぽり省いてしまうことに違和感を感じます。
確かに、1カ月で満期が到来するオプショントレードでは、20日間のデータ数が丁度良さそうな気もします(根拠はあやふやですが…)。ただ20日間の半分でも倍でも指標として適当な気がします。
気にすべきHVは、この20日間の標準偏差だけでよいのでしょうか?
また20日間のHVは、トレードにおいて何らかの合理性があって使われ続けているのでしょうか?

オプションとは性質異なりますが、株式や債券の現物投資では、終値を年単位で集めて標準偏差を取り、それがリスクとかボラティリティと呼ばれてたりしています。
【関連キーワード】VLHVIV
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カテゴリ:初心者コーナー

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from: 管理人  2014年03月10日 02時55分 Best Answer!
HVはテクニカル分析のひとつだと考えたらいいと思います。
20日の移動平均のようなものです。
過去のことは忘れるので、変動の記憶が薄くなるとIVに心理的に影響を与えると考えるといいかもしれません。

HVとIVには直接的な関係はありませんから、どのように分析しようが自由ではあります。
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from: ぷりおん (投稿者) 2014年03月12日 23時24分
管理人さん、コメントありがとうございます。

HVをいろいろ作って見比べても、HVの数値に幅が出るようなもので、絶対的な基準はないという理解でよろしいでしょうか?

次にIVの事を。
IVはオプション価格からBS方程式で逆算されるので、市場の需給で決まる事を理解しております。
実際に権利行使価格や残存日数などでも大きく違います。

故に、IVの割高割安は市場参加者個々の判断によると言うのも理解できますが、
20日間のHVと現在のIVで比較しても、やはり個々の相場観以上の意味はないのでしょうか?
(今まで私は株価とIVの高さで(カバード)コールを売るタイミングを見ていました。)
IV>HVも、中長期(6カ月以上位?)を平均した場合にはそのような傾向があるけれども、
現在のIVがHVより大きく乖離しているような場合は、VL相場の過熱感がある位に捉えたほうが良いのでしょうか?
役に立ちましたか?: はい
from: 千葉  2014年03月13日 12時06分
ぷりおんさん よこからすいません。
私はHVを長期に渡り取って、分析しましたが、トレードとして使えるか?となると微妙でした。IVとHVの鞘狙いだとしても、良い結果も悪い結果もあり、どの辺りでという基準も分かりませんでした。
また鞘でいうと 東日本大震災の1週間後には60%位(HV高IV低)まで広がったと記憶しております。つまり日銀がいるので、下値不安(IVは高騰)を薄くしている感じがします。
役に立ちましたか?: はい
from: ぷりおん (投稿者) 2014年03月13日 22時12分
千葉さん、コメントありがとうございます。(今後ホームページのほう、拝見させて頂きます)

基準が分からないは、確かにそうですね。
不明瞭な基準を使ってトレードしても、効果があるのか分からないという結論になるような気がします。

震災時のように急激に変化する時は、HV高IV低の場合もありますね。私は、IV(最新の需給状態)に対して、HV(過去データの標準偏差)は平たく言って遅行する傾向があると思っています。しかしながら、HV高IV低になった時が買い有利とは全く言えないと思います。

投資をしていると、自分がやっている事とその効果を自分が理解しているのか分からない時が往々にしてあります。
管理人さんの"HVとIVには直接的な関係はない"というのが一番的確な説明だと思いますので、HVとIVの比較やその鞘取りは少し置いといて、別な観点でトレードしてみます。
役に立ちましたか?: はい
from: 管理人  2014年03月15日 09時18分
HVは重要なテクニカル指標の一つですが、過去の数字から作ったものに過ぎないという点は注意しておきたいところです。

IVも未来を予測する力があるようでないような微妙な存在です。IVで将来が予測できたら苦労はしません。
IVの究極の姿が恐怖指数と呼ばれているVIXや日経VIですが、「参加者の気迷いが今どのくらいあるか」がわかるだけで、これとて将来を予測するわけではありません。過去より恐怖度合いが高いとか低いということはいえるでしょうけど。

IVのIはインプライド=推定する・含有する・暗示するという意味がありますが、実際にはBSという非現実的なモデルから、現在のオプション価格を逆算して求めただけに過ぎません。

オプションにおける真実は最終日の損益線とプットコールパパリティだけで、それ以外の物は、必ず何らかの前提条件付きで当てはまる物だということに注意が必要でしょうね。

それだから、オプションは奥が深いともいえますし、重要な基本原則を押さえて、あとは相場観という考え方でも立派に通用すると思います。その辺の遊びが許されるのもオプションならですね。
役に立ちましたか?: はい

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